勤務医の約半数が転職を実際に行っていることからすると、ほとんどの医師が一度は「転職しようかな…」と思っているのではないでしょうか。
私が臨床医だった頃、勤務していた先の病院では、先輩医師たちが何人か辞めていきました。その方たちを見ていると、
・上司の当たりが明らかに強かった。
・治療方針を巡って上司と先輩医師が対立することが多かった。
と、人間関係が主たる原因で辞めていったように思います。私が退職した際にも、上司との関係が悪化していた末、「君は臨床医に向いていないね」と言われたことがきっかけでした。
産業医をしていて思いますが、仕事のノルマがきつい、残業が多いといった業務負荷が高ということだけではいきなり「辞めよう」とはならないように思います。そこに、上司との人間関係悪化、理解やサポート不足といった不満が溜まっていくことで一気に「転職しよう」と舵を切る傾向にあるように思います。
私の場合、よく面倒を見てくださっていた先輩医師が辞め、防波堤のような役割をしていたその先輩医師がいなくなったことで徐々に転職へと向かって行ったようにも思います。このような職場での「人間関係の変化」というのは、働く上でストレス要因となり得ると思います。
もしこうした職場の変化によるストレスを感じ、日頃の業務負荷も相まって悩んでおられるでしたら、転職活動を実際、行ってみるのも一考ではないでしょうか。
実際、「リクルートドクターズキャリア[PR]」や、「エムスリーキャリア」といった転職支援会社に登録したとしても、何がなんでも転職をしなければならないというわけではありません。ですが、転職エージェントと話をしてみることで、より働きやすい別の環境があるのだと知るきっかけにはなるかもしれませんよ。