医師の転職は「交渉」を積極的に行うことも重要である理由とコツ

私は勤務としても、産業医としても転職活動を行った経験がありますが、そのいずれにおいても、「交渉」を行ってきました。

もちろん、交渉が上手くいって受け入れてもらえたケース、その逆で交渉が上手くいかなかったケースもありました。ですが、私としては「交渉」を積極的に行うことは医師の転職において重要であると考えています。

今回の記事では、医師の転職において「交渉」を積極的に行うべき理由について書いてみたいと思います。

「交渉」の成功実例

私が採用面接で「交渉」したことで言いますと、やはり「年収」面での交渉が比較的多かったです。現在の勤務先の企業でも、希望年収よりも低めに上限が提示されておりましたが、そこを交渉して年収アップという条件を飲んでもらいました。

また、別の企業の採用面接では、「新幹線通勤は可能でしょうか」と交渉したこともありました。当初は「できません」ということでしたが、面接後に改めて検討していただき、結果としてOKをいただきました。

あとは勤務時間・日数、業務内容についても交渉したことがあります。もちろん、断られた経験もありますが、私としては「意外と条件、飲んでくれるな」という印象です。

積極的に「交渉」すべき理由

「交渉」する余地があるということは、その求人にある程度の不満を抱えているということになると思います。その不満を抱えたまま、さらにはなんら交渉をせずに入職したということになりますと、やはり後悔を感じるということになると私としては思います。

あと、交渉した結果、その条件に採用側が応じてくれたとなりますと、「そこまで条件を飲んでくれた上で採用してくれたんだ」と思えて、入職後のモチベーション向上につながると考えられます。

交渉する上では、「内定をいただけた場合、謹んでお受けさせていただければと考えています。ただ○○の条件面で、ぜひご検討を…」といった形で条件交渉を行うことで、本気で入職を考えているんだな、といった積極性や熱意をアピールできるという狙いもあると思います。

また、医師の転職事情も変わりつつありますが、まだまだ医師側有利の売り手市場です。その点、ある程度は積極的に交渉しても大丈夫かな、と思われます。

「交渉」を行う上でのコツ

条件交渉では、やはり医師側と採用側ができるだけWin-Winの関係、つまりは医師ばかり得するのではなく、採用側にもある程度のメリットがあることを意識する必要があると思います。

たとえば、当直免除を条件として希望する場合、「その分、日中の救急対応日数を増やす」「外来の担当コマ数を増やす」といったことで、当直の代わりに他の業務で貢献することを提案するといったことです。

私の場合、当初は企業側が「保健師も雇う」ということでしたが、面接の場で当面は雇うことは検討していないと判明しました。「では、その分の年収アップを」という形で交渉し、受け入れてもらうことができました。

ただ、私も転職活動を繰り返してきて、ようやくこうした交渉にも慣れてきましたが、初めての転職などではなかなかそうも上手くいかないと思います。そのような場合は、ぜひリクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどの転職エージェントに相談し、交渉のサポートをしていただくことを依頼することをおすすめします。もちろん医師は無料ですので、求人紹介だけでなく、ぜひ交渉もお願いしてみてはいかがでしょうか。

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