医師も病気になる-「病気・体調不良」をきっかけに考えるキャリアチェンジ

医師も当然、人の子。風邪にもなれば、うつ病にもなります。私自身も、内科の後期研修医の時、不眠症に悩まされていました。

夜、帰宅しても問い合わせや呼び出しの電話があるのでは、と思ってなかなか寝付けませんでした。3時過ぎになってようやくうとうととして、まもなく出勤時間になってしまう…なんてことが続きました。

お酒に頼ってみたものの、当然、睡眠の質は改善しません。次第に体調不良を自覚するようになり、ちょっとしかことでもイライラするようになっていきました。

こうした生活が続くに連れ、急患対応でクレームを受けるようになり、注意されたことをきっかけに、日頃溜まっていた鬱憤も相まって、医長との関係が次第に悪化してしまいました。

こうした経緯もあり、「臨床医以外での」転職を考え始め、先輩医師のアドバイスもあって産業医となったという次第です。転職支援会社「リクルートドクターズキャリア[PR]」に相談し、求人先を紹介されて…と、意外とすんなりと話が進んでいきました。

不眠症状、長らく続く抑うつ状態…きっとあの頃、受診していたら何らかの診断がついていたようにも思います。また、あのまま勤務を続けていたら、より悪化していたかもしれません。

私の場合は診断されたわけではありませんが、同様に「病気・体調不良」をきっかけにキャリアチェンジを考えることはよくあることではないでしょうか。我慢する、耐え忍ぶというのが美徳とされる医療業界ではあると思いますが、それでも体を壊してまで滅私奉公する必要はないと思います。

もしストレスを抱え、体調不良を自覚し始めている先生方がおられるようでしたら、一度、キャリアチェンジ、転職をご検討してみてはいかがでしょうか。

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