【産業医の採用時面接対策】企業のカラーで異なる面接での質問の特色と対策

私は三回の産業医としての転職をするなかで、10社近くの採用時面接を受けて参りました。様々な企業の採用時面接を受ける中で、社風によってその質問も大きく異なると感じました。

大まかに言いますと、

・平均年齢が高くて歴史ある企業である場合:定例的な、たとえば面談や衛生委員会などについての業務のことを詳しく訊かれることが多い。面談内容としても、「フィジカルの疾患(悪性腫瘍、生活習慣病など)>メンタルの疾患」という比率のことが多い。

・平均年齢が若くてIT企業のような先進的な企業である場合:定例的な業務に加え、自ら積極的に企業側へ働きかけ、どのような活動を行なってきたかについて訊かれることが多い。面談内容としては、「フィジカルの疾患<メンタルの疾患」という比率のことが多い。

というような違いがあるように思われます。いずれにせよ、今までの職歴の中でどのような仕事を行ってきたか、業務内容を振り返り、まとめておくことが一番の対策となると思われます。

たとえば面談一つをとっても、「このような悩みを抱えている社員が相談にきた場合、どう対応しますか?」「当社ではメンタル疾患を抱えた社員が多くいます。社員にどう関わっていきますか?」といったことで、今までの経験を問うようなことを質問されることがよくあります。

いずれにせよ、質問に対する回答として、共通して以下のようなことが言えると思われます。

・独善的で、考えを押し付けるような回答はNG(こうあるべき、こうあらなければならないといった回答)。

・企業としては、困りごとを相談しやすい、頼れる産業医を求めているケースが多く、「とっつきにくく、冷たい」「コミュニケーションがとりづらい」「突き放すような物言いをする」といった印象を抱かれないように注意する。

・社員に、そして企業に寄り添うような態度である産業医であるという印象の回答を目指す。

といったことをぜひ心がけていただければと思われます。これを踏まえた上で、

・平均年齢が高くて歴史ある企業:バランス感覚に優れ、あまり出すぎずに基本的な業務ができる産業医だとアピールする。

・平均年齢が若くてIT企業のような先進的な企業である場合:積極的に問題点を洗い出し、改善するために企業側へ意見することができる、発信力のある産業医だとアピールする。

といった、企業の特色を踏まえた回答を心がけることで採用時面接は上手くいくように思われます。

その他、こうした企業情報やその面接での対策は、転職支援会社のエージェントさんがよくご存知です。

実際、私が転職する上でお付き合いさせていただいた転職支援会社は、

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です。ご登録の上、面接まで進むことができた際には、事前によく面接についてご相談いただいてはいかがでしょうか。

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