OSHMSとは
OSHMS(Occupational Safety and Health Management System;労働安全衛生マネジメントシステム)とは、事業者が労働者の協力の下に「計画(Plan)-実施(Do)-評価(Check)-改善(Act)」(PDCAサイクル)という一連の過程を定めて、継続的な安全衛生管理を自主的に進めることにより、労働災害の防止と労働者の健康増進、さらに進んで快適な職場環境を形成し、事業場の安全衛生水準の向上を図ることを目的とした安全衛生管理の仕組みである(厚労省 職場のあんぜんサイト)。
OSHMSの特徴
OSHMSの特徴としては、
1) PDCAサイクル構造の自立的システム
2) 手順化、明文化及び記録化
3)危険性又は有害性の調査及びその結果に基づく措置(労働安全衛生法第28条の2に基づく指針)
4)全社的な推進体制
がある。
OSHMSの実施方法
厚労省(旧労働省)の「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針」(労働安全衛生規則 第24条の2の規定に基づく)により、以下の方法でOSHMSを実施する。
1) 事業者が安全衛生方針を表明する(第5条)
2) 建設物、設備、原材料、作業方法等の危険性又は有害性などを調査し、その結果を踏まえ、労働者の危険又は健康障害を防止するために必要な措置を決定する(第10条)
3) 安全衛生方針に基づき、安全衛生目標を設定する(第11条)
4) 2)の実施事項と3)の安全衛生目標等に基づき、安全衛生計画を作成する(第12条)
5) 安全衛生計画を適切、かつ、継続的に実施する(第13条)
6) 安全衛生計画の実施状況等の日常的な点検及び改善を行う(第15条)
7) 定期的に労働安全衛生マネジメントシステムについて監査や見直しを行い、点検及び改善を行う (第17条)
8) 1)-7) を繰り返して、継続的(PDCAサイクル)に実施する(第18条)