医師が「労働衛生コンサルタント試験の筆記試験免除」となるのに受講すべき講座とは

医師の場合、必要な条件を満たせば労働衛生コンサルタント(保健衛生)の試験で「筆記試験が全て免除」となるという大きなアドバンテージがあります。つまりは、口述試験を突破するのみで合格することが可能となります。

ですので、「それならば受けてみようかな」とお考えの産業医の方も多いようです(実際、私もそうです)。ただ、注意しなければならないのは、「医師だから」「産業医だから」と筆記試験が全て免除になるわけではありません。

ここが間違えやすいところで、注意すべきポイントです。今回は、どうすれば筆記試験免除となるかについてお知らせしたいと思います。

「筆記試験免除」となる条件

必要な条件については、「安全衛生技術試験協会」に記載があります。

医師であり、なおかつ「厚生労働大臣が指定する者(法人に限る。)が行う講習を修了した者」とあり、その講習とは次に挙げるものを指します。

・公益社団法人日本医師会が行う「産業医学講習会

・学校法人産業医科大学が行う「産業医学基本講座

ちなみに、産業医学講習会要領には、「本講習会を3日間受講された方には修了証が交付され、労働衛生コンサルタントの筆記試験が免除になります」と記載されています。

おすすめな方法とは

では、なにがおすすめな方法かと言いますと、日本医師会の「産業医学講習会」一択だと思います。

というのも、後者の産業医科大学「産業医学基本講座」は数ヶ月に及ぶ受講が必要であり、3日間で終わる「産業医学講習会」と比較にならないほど大変です。コスパよく条件を満たすには「産業医学講習会」かな、と思います。

「産業医学講習会」の応募方法

希望受講者は、「全国医師会産業医部会連絡協議会」に案内が開始されたらそこから申し込むように、と記載されています。

申し込み受付開始は例年5月であり、7月の3日間で開催されています。ですので、5月の少し前からホームページをチェックしていただくとよろしいかと思います(2024年は、5/7 9:30~と決定しました。開催日は7/13-15です)。私のXアカウント「村上文春@産業医になろう」でも案内予定です。

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