「労働衛生コンサルタント 保健衛生口述試験受験準備講習会」に参加できなかった方へのアドバイス

このサイトに、「労働衛生コンサルタント 保健衛生口述試験受験準備講習会に参加できなかったのですが、講習会ではどのような内容の講義が行われるのですか?」といった内容でのご質問をいただきました。

口述試験受験準備講習会の流れ

私も2017年度の「口述試験受験準備講習会」に参加させていただいたのですが、その講義について今回は書いてみたいと思います。

講師はお二人で、まずは口述試験の概論(試験の様子、心構え、問われる質問のおおまかな範囲)をご説明いただいた講師、次に具体的な質問と解答例を説明してくださる講師が登壇されました。その後、実際に前年に受験し、合格された方が体験談をお話なさる、という講義の構成でした。

ちなみに、質問・解答例をまとめたパワーポイント資料はその場では配布されていませんでしたが、後日、ネット上にアップされ、ダウンロードするという形で配布されています。

簡単な講習会についての講義の流れについては、上記のようなものとなっています。

口述試験受験準備講習会での内容

また、当サイトにお寄せいただいた質問で、「口述試験の質問で、ネット上にあまり見かけないものが講習会で取り扱われているとのことですが、どのようなものがありますか?」というものがありました。

口述試験受験準備講習会で取り扱われている問題は、過去に実際に出題された問題のようです(講師の方が受験した際、試験の場で出題された内容についても触れられていました)。

たとえば、私が受講以前にネット検索で見つけていたもの以外で、講習会で教えていただいた質問としては、以下のようなものがありました。

・法、施行令、規則の違いはなんですか?

・産業保健活動を実施していく上で活用できる機関にどのようなものがあるか?

・産業保健総合支援センターの役割はなんですか?中小企業に対する国の支援策には何がありますか?

・小規模事業場のメンタルヘルスケアはどのように進めますか?

など、労働衛生コンサルタントとしての実務に即した内容での質問も出題されるのだと気づきました。また、当時は「特別有機溶剤」についての法改正なども行われて間もなくであり、そういった部分の勉強もしなければならないと気づくことができました。

私の受験体験談

たしかに「口述試験受験準備講習会」での内容は非常に勉強になりました。また、「どこの勉強が足りていないのか?」ということを気づかせてくれる上で、その後の指針ともなりました。

ですが、実際の出題された質問内容を見てみると…

・労働衛生コンサルタントと産業医の違いは?

・労働衛生コンサルタントの義務とは?

・リスクアセスメントの実施方法は?簡易的な方法には何があるか?

・コントロールバンディングとは何か?

・粉塵の管理濃度を測定する上での成分は?

・第一管理区分なのに、有所見者がいる場合に想定すべきことは何か?

・尿中馬尿酸が高井場合、職業暴露以外に考慮すべきことはどんなことか?

・「コストはあまりかけられない」という事業主をどう説得すべきか?

などなど、ネット上の受験体験談などのページで見つけられた質問内容がかなりありました。やはり大事なポイントということもあり、繰り返し、繰り返し質問されているのがわかりますね。

ですので、少なくともネット上にあるものを「落とさないように、確実に答えられる」ようにしていれば、合格できるレベルになっているようにも思います。

あとは…宣伝になってしまいますが、自著の『まずはこれだけ!労働衛生コンサルタント口述試験対策問題集: 必須の41問』に頻出問題をまとめております。

まずはこれだけ!労働衛生コンサルタント口述試験対策問題集: 必須の41問

こちらの問題をよどみなく回答できるレベルであれば、合格は間近であると思われます。あとは

・いかに簡潔に、ポイントを押さえて回答できるか。

・答えられなくても焦らない。

・わからない問題については、素直に「分かりません」と言いましょう。

…といったことを心がけましょう。たまにドツボにハマってしまう受験生もいらっしゃるようですが、誰でもわからない問題は出てくるはずです。その時はあまり引きずらず、次の質問にかけましょう。

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