医師が「バイトだけで生活」する上でのメリット・デメリット

常勤で勤務をしていますと、当直や深夜の呼び出しなどで疲れてしまったり、人間関係に疲弊して「辞めよう」と思われる医師も多いのではないでしょうか。私もその口で、後期研修中に内科常勤医から産業医へと転職しています。

ただ、産業医としてすぐに勤務が開始できたかと言いますと、実はそうではありません。勤務開始するまでの間、バイトをして食いつないでいる期間もありました。

そんな「バイトだけでの生活」をする上で、どんなメリットやデメリットがあるのか、今回は書いてみたいと思います。

メリット

まずメリットとしては、「自由度が高い」という点が挙げられるでしょう。入院患者の受け持ちもなければ、強制的な当直、オンコールもありません。そのため、休日・時間外の電話や深夜の呼び出しなどから解放される点が非常に大きなメリットであると思われます。

また、「煩わしい人間関係」についても解放される可能性が高いと思われます。常勤で同じ病院に勤務し続けるということになりますと、どうしても関わり合いをもつ人が多くなるため、煩わしさはどうしても増えて行くと思われます。ですが、バイト生活ということであれば、常勤ほど密な人間関係の中に飛び込む必要もないと思われます。

バイトと一口に言っても、「非常勤バイト」と「スポットバイト」に分かれます。非常勤バイトは、「毎週月曜日に外来」など、定期的なバイトを指します。一方、スポットバイトですと一回こっきりの単発のバイトです。

非常勤バイトを掛け持ちするか、それともスポットバイトでスケジュールを埋めていくのかといった違いはあると思われますが、いずれにせよご自分のペースで働くことが可能で、「週3日だけバイト」生活や、「スポットメインで、今月は多めに働いて、来月は旅行に行くからちょっとゆるやかに」といったこともできると思われます。

デメリット

バイト生活のデメリットとしては、やはり「不安定さ」にあると思われます。万が一、怪我や病気で働けなくなった場合、補償も乏しいため、「収入もストップ」する可能性が高いです。やはり、人一倍、病気や怪我には注意する必要があるでしょうね。

さらには、常勤医に比べ、非常勤ですと病院でのトラブル、訴訟などに巻き込まれた場合、常勤ほど病院からのバックアップが得られるとは考えにくいです。その点も、しっかりとリスクヘッジしつつ勤務をする必要があるでしょうね。

以上です。
「憧れの気ままなバイト生活」を思い浮かべている先生方もおられるかもしれませんが、最近ですと、非常勤バイトにせよ、スポットバイトにせよ、いつまでも求人があるとは限りません。

バイトも、最近は病院側が常勤医を雇うことで少なくなっている傾向にあるようです。求人数の減少傾向にともない、やはり不安定さは増しているように思います。

やはり私としては、常勤での転職をオススメしたいところです。ただ、現在の職場に不満をお持ちであるようでしたら、その不満を解消するための転職をすべきだと思われます。

「当直回数が多い」「とにかく激務で疲弊してしまっている」「人手が足りず、しわ寄せが自分にきてしまっている」「パワハラ気味な上司と決別したい」…様々な転職理由がそこにあると思われます。

そのような不満、転職希望理由を、まずは人材紹介会社のエージェントに相談してみてはいかがでしょうか。

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