常勤産業医に転職して「休みをしっかり取りたい」ならチェックしておきたい求人票の項目

私自身、常勤産業医への転職は「時間外に電話での問い合わせがあったり、呼び出しがない」「当直やオンコールから解放されたい」といった思いがあってのことでしたが、その中で「休みをしっかりと取れるようにしたい」ということも理由の一つとしてありました。

もちろん、週5日勤務が週4日勤務になり(非常勤バイトはありましたが)、土日は完全フリーとなり、「万々歳」と言いたいところですが、「あれ?これは…」ということがありました。

「会社カレンダー」の存在

私が常勤産業医として勤務を始めた一社目は、製造業の会社だったわけですが、その企業は「会社カレンダー」なるものが存在していました。

これは、「工場のラインを止めず、効率的に製造を行う」という目的で祝日も出勤することになっている、というものです。つまりは、土日は休みではありますが、「月曜が祝日」だったりしても、出勤することになっています。

もちろん、その分、夏休みが長めにとれたり、年末年始がゆっくり休めたりと調節することはできていますが、「祝日なのに…出勤かぁ」となるのはやや残念な思いがしていました。

ですので、製造業の企業であった場合、「会社カレンダーがあるかどうか」ということはしっかりと確認した上で入職する必要があると思います。

「研究日」について

「週4日勤務で、週1日は研究日で臨床のバイト」という形で勤務している産業医は結構いるわけですが、そのバイトが「丸一日外来で勤務する」というような場合、「どこの曜日に研究日がくるのか」というのは結構大事なポイントだったりします。

複数の産業医が在籍している場合、「他の先生が火曜・金曜で研究日をとっているので、あなたは月・水・木のどこか1日で」というような提案をされることがあります。たとえばそれで水曜日に外来のバイトを入れたとして、「疲れた…」となった状態で木・金と勤務をするのは結構辛かったりします。

私も木曜が研究日となっていたので、その翌日である金曜日に出勤するのが正直、かなりしんどかったです。このあたり、「どの曜日に研究日がくるのか」というのはチェックしておいた方がいいと思います(そもそも、転職前にバイトをしていたら、それこそバイト先を変えなければならないということも出てきます)。

以上です。
基本的に、リクルートドクターズキャリア[PR]などの求人紹介会社で求人紹介を受けた場合、こうした情報はしっかりと書かれておりますので、求人票を見て確認することが大事です。もし「これってどういうことなんだろう?」と疑問に思った点は、ぜひ応募前にエージェントに対して確認しましょう。

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