「認定産業医」の申請を行っている間に、産業医の転職活動はしていいもの?

私はまだ後期研修医だった頃、夏休み期間と有給を使って、自治医科大学の認定産業医になるための集中講座(現在は開催されていません)を受講しに行きました。

そこで必要な50単位を取得して、最寄りの医師会に申請をしに行ったわけですが、申請受付から医師会から認定証が届くまでやはり数ヶ月かかります(基本、2~3ヶ月ほどかかると言われているそうです)。

「その間に転職活動を行ってもいいなの?」「認定証が手元にないけど、大丈夫なの?」という疑問について、今回は書いてみたいと思います。

転職活動の開始時期について

元も子もない回答とはなってしまいますが、「企業による」というのが正直なところです。転職活動をすることは自由ですが、それで採用されるかは別問題、「受け入れるかどうかは企業の判断」ということになります。

私の場合で言えば、自治医科大学の集中講座は、8月・9月に3日間ずつ開催されていました。その後、10月の時点ですでに求人紹介・書類選考・採用面接を受けています。

当然ながらその段階で私は「認定産業医」の資格はなく、認定証もありません。ですが、リクルートドクターズキャリア[PR]で9月には求人紹介を受けて、書類選考→採用面接と進み、10月に行われた2次面談もなんとか通り、内定が出ております。

なので、企業によっては「認定産業医の資格が得られる見込み」でも採用を検討してもらえる可能性がある、ということが言えるのではないかと思います。

考慮すべきポイント

もちろん、認定産業医は日本医師会の「審査」を経るわけで、そこの段階でNGが出される可能性はゼロではないとは思います。しかしながら、基本は50単位と申請費用などを出しておけば基本、弾かれることはないのではないでしょうか。

その点で言えば、「とりあえず集中講座などの全ての受講が済んでいれば(50単位取得できていれば)、転職活動はしても大丈夫だろう」と言えるかとは思います。逆に、すでに転職活動を始めていて、「集中講座の最終日、受講できなかった…単位が足りない、どうしよう…」ということの方があり得るのではないか、と思われます。

ですので、もし転職を急ぎたいのならば、集中講座前にリクルートドクターズキャリア[PR]などに相談をしておいて、「とりあえず集中講座を無事に受け終わったら求人紹介を受けてエントリーしていく」というのも良いのかな、と個人的には思います。

ただ、これも「企業による」ので、「認定証があって、産業医として働けるという確約がないとダメ」というところもある可能性はあります。実際、「入職日までに産業医認定証の提出が出来る方」を条件としている企業もあったりします(私は1社目の時、入職日まで届かずにあとで入職後に提出しました)。

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