高齢者の労災予防のため行っておきたい「体力チェック」の2つの方法【産業医マニュアル】

私が勤務する企業でも高齢者が多く、労災発生件数が問題となっていました。そのため、体力チェックを行う上で、簡便な方法はないかと問い合わせがありました。

高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン(エイジフレンドリーガイドライン)によりますと、

具体的な体力チェックの方法として次のようなものが挙げられること。
・ 労働者の気付きを促すため、加齢による心身の衰えのチェック項目(フレイルチェック)等を導入すること。

・ 厚生労働省作成の「転倒等リスク評価セルフチェック票」等を活用すること。

・ 事業場の働き方や作業ルールにあわせた体力チェックを実施すること。この場合、安全作業に必要な体力について定量的に測定する手法及び評価基準は安全衛生委員会等の審議を踏まえてルール化することが望ましいこと。

フレイルチェック」の簡便な方法としては、「指輪っかテスト」「イレブンチェック」を行うというもので、導入も非常に簡単そうです。

転倒等リスク評価セルフチェック票」は、身体機能計測結果、質問票をレーダーチャートにまとめるというもので、少し計測などが面倒ですが、これも慣れれば簡単に使えそうですね。

ただ、この結果をもとにどう判断するか、どう今後の対応するかという問題もあり、その点がなかなか難しい点ですね。

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