エイジフレンドリーガイドライン(高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン)で事業者に求められる取組とは何か?【労働衛生コンサルタント試験 予想問題】

1) 安全衛生管理体制の確立等
・経営トップ自らが安全衛生方針を表明し、担当する組織や担当者を指定
・高年齢労働者の身体機能の低下等による労働災害についてリスクアセスメントを実施

2) 職場環境の改善
・照度の確保、段差の解消、補助機器の導入等、身体機能の低下を補う設備・装置の導入
・勤務形態等の工夫、ゆとりのある作業スピード等、高年齢労働者の特性を考慮した作業管理

3) 高年齢労働者の健康や体力の状況の把握
・健康診断や体力チェックにより、事業者、高年齢労働者双方が当該高年齢労働者の健康や体力の状況を客観的に把握

4) 高年齢労働者の健康や体力の状況に応じた対応
・健康診断や体力チェックにより把握した個々の高年齢労働者の健康や体力の状況に応じて、安全と健康の点で適合する業務をマッチング
・集団及び個々の高年齢労働者を対象に身体機能の維持向上に取り組む

5) 安全衛生教育
・十分な時間をかけ、写真や図、映像等、文字以外の情報を活用した教育を実施
・再雇用や再就職等で経験のない業種や業務に従事する場合には、特に丁寧な教育訓練

【補足】
労働災害による休業4日以上の死傷者数のうち、60歳以上の労働者の占める割合が増加傾向にあり、労働災害件数(千人率)でも男女ともに若年層に比べ高年層で相対的に高い。

このことからも、高年齢労働者が安心して安全に働ける職場環境づくり等が重要と考えられている。

高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン

高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン 概要

高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン

労働衛生コンサルタント口述試験 参考書紹介

産業医のための労働衛生コンサルタント口述試験対策マニュアル: 一発合格するための秘訣

労働衛生コンサルタント試験の口述試験に特化した、勉強方法・対策法・合格するための秘訣について記載しています。

まずはこれだけ!労働衛生コンサルタント口述試験対策問題集: 必須の41問

労働衛生コンサルタント試験の口述試験で、問われる可能性の高い、基礎的な質問を集めた問題集です。この41問をしっかりと押さえておけば、合格は非常に近づいていると思われます。

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