成人期における発達障害は「自閉症スペクトラム(ASD)」「注意欠陥多動性障害(ADHD)」に大別されますが、そうした社員により職場で起こりうるトラブルとしては、雑誌『週刊 日本医事新報』の「職場における発達障害者への対応と支援」記事に以下のようなものが掲載されていました。
1) 上司や同僚がいったことが理解できない。
2) 相手に上手く伝えることができない。
3) 好ましくない言語表現をし、相手に不快な思いをさせてしまう。
4) あいまいな言動は理解できない。
5) 相手の気持ちを無視して、自分の好きなことだけを喋り続ける。
6) 自分勝手な行動をして、周りから嫌がられる。
7) 感情的になりやすく、かんしゃくを起こす。
8) 場の空気が読めない人が多いため、人間関係に支障をきたしてしまう。
などだそうです。
特に、発達障害の就労上の問題はASD者に多く、そもそも「学歴は高くても、就職面接で上手く対応できない」といったことや、「就職活動したとしても、対人関係でつまずく」「離職を繰り返す」といったことに陥りやすいとのこと。
それ以外にも、たとえば「1) 上司や同僚がいったことが理解できない。2) 相手に上手く伝えることができない。3) 好ましくない言語表現をし、相手に不快な思いをさせてしまう」といったことであれば、取引先の企業の担当者や顧客をたびたび怒らせてしまう、といったことが起こりえますね。
また、「アポを忘れてすっぽかしてしまう」「上司の指示や」仕事上のミスを繰り返してしまう
また、「6) 自分勝手な行動をして、周りから嫌がられる。7) 感情的になりやすく、かんしゃくを起こす。8) 場の空気が読めない人が多いため、人間関係に支障をきたしてしまう」あたりだと、確実に「職場で浮いてしまった存在」になりえます。結果、職場に居づらくなってしまう、ということが起こりうるわけですね。