海外派遣されている社員の産業医による過重労働面談やストレスチェックはすべき?

最近ですと、海外派遣を行う社員さんも珍しくなくなりましたね。アジアや北米、北欧など、さまざまなところに行かれていらっしゃるようです。

そんな中、昨今注目されるようになった「過重労働面談」や、最近導入されるようになった「ストレスチェック」ですが、これらは海外派遣されている社員さんには、実施すべきなんでしょうか?

ですが、「なかなか帰国するタイミングが、産業医のスケジュールと合わない」などということもあり、結構難しかったりします。スカイプなどでの遠隔面談などを実施することも可能ですが、それが果たしてどこまで有用なものなのか、といった疑問もあったりします。

そもそも、法律にはどのように規定されているか、という問題もあり、調べてみましたが、労働安全衛生規則45条の2には、「海外に6ヶ月以上派遣する者については派遣前後の健康診断の実施が事業主に義務づけられている」わけですが、それ以外の規定はなかったりします。

すなわち、健康診断やストレスチェックについての規定は、海外派遣している社員さんには及ばない、「実施についての規定はない」ということになります。

この点、まだまだ法が現実に追いついていない点ではあると思われますが、メンタルヘルスについての対応は必要であると考えられます。特に、着任時は慣れない環境ということもあり、ストレスがかかりやすい時期です。その点、ぜひ現地に巡回される担当者との連携などをしっかりしたいものですね。

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