内科の外来にも紛れ込んでくるメンタルヘルス疾患が疑われる患者【産業医マニュアル】

産業医の傍ら、私は内科の非常勤外来も受け持っているのですが、そこにメンタルヘルス疾患が疑われる患者さんがやってくることもあります。

20代の男性で、主訴は「(発熱を伴わない)倦怠感および頭痛」でしたが、話を聴いていく内に、

・夜11時過ぎに寝て、深夜2時には目を起こしてしまい、その後も2時間起きに目を覚ましてしまう(中途覚醒あり)。

・休みの日は半日以上眠ってしまう(過眠)。

・休日明けの日が非常に憂鬱で出社したくない、抑うつ症状が増悪傾向にある。

・最近、異動した先の顧客対応にストレスを感じている。異動後に症状が現れている。

とのことでした。仕事上のストレスが原因でこうした状態になっている可能性を指摘したところ、「実は…」と話し始めました。ご本人も薄々自覚してはおられたようですが、いきなり心療内科や精神科受診をするのは躊躇われたため、とりあえず総合病院に受診してみようと思われたそうです。

改めて産業医に相談することや、心療内科受診を勧めた上でお帰りいただきましたが、産業医をやっていることが役に立ったな、と思う瞬間です。

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