認定産業医の資格もあるし、「せっかくだから嘱託産業医をやってみようかな」という臨床医の先生方もおられるのではないでしょうか。ですが、そもそも求人も多いわけではなく、さらに「エントリーしてみたけど、採用されなかった…」ということもあったりします。
書類選考を突破して、採用面接に進めた場合、そこで通りやすくなるための「ちょっとしたコツ」があったりします。それは、企業側の立場になってみれば分かることですが、なかなか採用面接の場ですと気づかないものです。
これからエントリーや面接、ということでしたら、ぜひあらかじめお読みいただければと思います。
レスポンスの早さは大事
企業から嘱託産業医へのクレームの一つとして、「レスポンスが遅い」ということがあったりします。「面談をして欲しい社員がいるのに、スケジュール確認のための電話やメールをしても、ナシのつぶて…」というようなことですと、やはり企業としては困ってしまいます。
実際、本業の方が忙しくて、電話に出ることもできず、メール返信もできないという事情もあるかとは思いますが、そうしたドクターの場合、やはり企業としては敬遠しがちです。
ですので、「採用面接のためのスケジュールをいくつか出してください」といったメールへのレスポンスが遅い、といったことはNGです。できれば、メールのあった当日に返信をするようにしましょう。

自らコミュニケーションをとる姿勢
企業の人事労務担当者などであっても、「医師とはやっぱり喋りにくい」と感じていることもあったりします。ですので、医師側としても、「医師とのコミュニケーションに抵抗感を感じる人はいるんだ」ということは認識しておく方がよろしいかと思います。
それは単に「あなたとは喋りづらい」と感じているということではなく、「医師、というだけでもコミュニケーションをとりづらいという人はいる」ということです。ですので、採用面接の場でも、「相手側は、コミュニケーションしづらいと感じているかもしれない」と思って臨んだ方がいいということです。

その場合には、自己開示をしっかりと行う(どのような経歴なのかなど)、自分の方から企業のこと(企業のメインとなる業務、企業として困っていること、産業医に求めたいことなど)を積極的に質問するといったことを行い、自らコミュニケーションをとるようにしてみましょう。
「できない」連発はNG
臨床医を本業としていて、嘱託産業医を行う場合、やはり「専門ではない」ということで、過剰に「よく分からない」「産業医の仕事をできるか分からない」といった、控えめな言動や態度に出てしまう方がおられます。
そのようなことですと、当然のことながら企業側も「この先生に仕事を任せて大丈夫だろうか…」ということで心配になってしまいます。

「社員との面談をお願いできますか?」ということに、「やったことがないから分からない」というのではなく、「日頃、外来で幅広い年代の方々を相手にしておりますので、自分ではできると思っております」といった回答をしてみるのはいかがでしょうか。
経験不足、ということはおそらく経歴などでもう分かっていることだと思いますので、その点は、入職後にどう対応をしていくのか、という姿勢を示すことが大事なことかな、と思われます。
以上となります。
なお、こうした嘱託産業医の求人については、
などで紹介してもらえますので、ご登録の上、相談してみてはいかがでしょうか。

