常勤産業医の「在宅勤務(リモートワーク)」求人も募集されています-その勤務条件と考慮すべきこと

外資系企業がコロナ禍に募集していた求人があり、それが「在宅勤務(リモートワーク)」での求人でした。その求人を見た時、「産業医も、とうとう在宅勤務が可能となったか」となかなか感慨深いものがありました。

ですが、最近になって見かけなくなったため、「あれ?もう募集しなくなっちゃったのかな」と思っていましたが、また改めて医師転職ドットコム[PR]で見つけました。

和歌山県の専属産業医の募集であり、さすがに「和歌山市内の工場内にある健康相談室に通勤できる範囲にお住まいの方」という限定はありますが、基本的には「在宅勤務も可能」とのことです(求人コード「269915-00001」)。

産業医の在宅勤務

産業医の業務としては、安全衛生委員会への出席、職場巡視、健診判定業務、社員との面談(健康相談、復職判定面談、長時間勤務者面談)、各種ミーティング(社員からの相談を受けたりします)などがあります。

この中で、大半はオンラインで対応可能かとは思います。現に、最近では社員の面談も「オンラインで」と、Teamsなどのツールを使ってビデオ通話で行うケースも増えています。安全衛生委員会も、Teamsなどで行うこともあります。

ですが、職場巡視はさすがに「出勤してやってよ」ということにはなると思います。スマホのカメラなどで職場内を映しながら見て職場巡視、ということも行われているケースはあるそうですが、やはり「それはなしでしょ」という反応をされることが多いと思いますので、職場巡視は出勤で、ということにはなると思います。

ですので、最低でも1~2ヶ月に1回での出勤(冒頭の外資系企業の場合、1週間に1度は出勤となっていました)が必要ということにはなりそうですね。

「在宅勤務」に思うこと

上記、和歌山県の求人票でもそうですが、「在宅勤務も可能」となっています。採用面で言うと、「A先生は通勤すると言っている。B先生はリモート勤務を希望」となった場合、接戦だったらやはり、A先生が採用されるのではないか、と私としては思ってしまいます。

コロナ禍も終わり、「在宅からオフィスへ」と変わっている現在、「通勤できるならしてよ」というふうに言外で思われるのではないでしょうか。「可能」とは言っても、採用で言えばどうなのでしょうか。

また、やはり「あの先生は在宅勤務で、オフィス出勤を渋る。最低限のことしかやってくれないんだよな…」というような噂が立ってしまった場合、契約更新を無事に乗り越えられるのか…ということも気になるところです。

ですが、そこも企業による、というところだとは思うので、「在宅勤務、当たり前」と捉えられる企業であれば、問題なくそうした形態で働くことができるのではないでしょうか。

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