エムスリーキャリアに掲載されていた三重県四日市市の産業医求人なのですが、「産業医の業務」としてとても内容がまとまっていたので、ご紹介をかねて解説したいと思います。
大抵の企業ではこうしたところが求められますし、さらにいえばこれだけこなせれば産業医として一人前と言ってもいいのではないでしょうか。
そんな「産業医の業務」の中身一覧について今回の記事ではご紹介したいと思います。
面談にまつわる業務
・メンタル面談(復職面談、メンタル不調者面談、休職前面談、休職中面談、等)、意見書作成
・就業判定
・その他面談(保健指導、健康相談、等)
・担当者との面談
→面談については、”どのような社員さんと面談するか”によって、「メンタル不調者への面談」「保健指導・健康指導としての面談」「人事労務担当者との面談」などに分けられます。
また、”どのタイミングで面談するか”によって、「休職前の面談」「休職中のフォローアップ面談」「復職可否判定面談」「復職後の面談」などにも分けられます。それぞれのタイミングで、どのような目的によって行うかといったことが異なっているとも言えますし、それらが説明できれば、産業医としてある程度経験しているな、といった感じでしょうか。
ちなみに、休職時、復職時、就業制限の変更があった時については、意見書を作成することを求められることが多いです。
ストレスチェックにまつわる業務
・ストレスチェックテスト結果報告書の署名
・ストレスチェックテストの対応(実施者業務、面接指導)
→ストレスチェック制度が開始となり、産業医としても関わっていく必要があります。特に、「ストレスチェックテスト結果報告書の署名」や、「高ストレス者かつ希望者への面談」が産業医として求められます。
過重労働者対策
・過重労働者面談、報告書作成
→時間外勤務が多くなっているような人に対して、過重労働者面談を行い、報告書を作成することも求められます。
具体的には、「時間外勤務が多くなっている原因・対策」「体調不良による症状はないか」「メンタル不調の可能性はないか」などを考えて聴取し、それを報告書としてまとめていくわけです。
場合によっては、受診勧奨を行ったり、就業制限をかけたりといったことを行っていきます。
健診判定・職場巡視・安全衛生委員会
・職場巡視
・安全衛生委員会への出席
・健康診断結果の確認、コメント記入、健康診断結果報告書の署名
・健診事後面談、報告書作成
→健診の判定業務、職場巡視、安全衛生委員会への出席もまた、産業医の大事な業務です。常勤だけでなく、非常勤の嘱託産業医であっても、これらは必須の業務となっています。
以上です。
一覧にすると「難しそう」と思われるかもしれませんが、習うより慣れろ、といった側面もあり、やっている内に分かってくると思います。もし「産業医の仕事をやってみたい」ということでしたら、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアに登録し、転職エージェントに求人情報を教えてもらってはいかがでしょうか。