「計画的偶発性理論」という言葉を聞いたことがありますか?これは、キャリア論を専門とするジョン・D・クランボルツの説だそうです。
多くの成功者へのインタビューを行った結果、「キャリアの8割は、予期しない出来事や偶然の出会いによって決定される」という結論に至ったそうです。
私は成功者とはとても言えませんが、今までの経験を振り返ってみると、まず初期研修医時代も、当初は「病理医になれたらいいなぁ」と思っていました。ですが、たまたま内科のローテ中にお世話になった指導医に出会い、「内科って面白い」と思ってその科で後期研修を行いました。
順調に内科認定医の資格を取得し、次は専門医…と思っていた矢先、次々と先輩医師が辞めるという事態に陥って、体調を崩した結果、退職しました。
なぜそこから産業医かと言いますと、先輩が「産業医資格をとっておくといいよ。臨床医を辞めたときの保険になるから」と言っていたのが記憶に残っていて、それで「なるほど。臨床をやめたいと思っている私にとってピッタリ」と思ったためです。
幸い、退職の前に認定産業医の資格がとれたわけですが、やはり常勤産業医になるのはそれほど甘くはなく、しばらくバイト医生活を送っていました。
そんな中、退職前に転職活動をしていた時にお世話になったリクルートドクターズキャリア[PR]の転職エージェントさんに「最近、どうされてます?転職は済みました?」と近況を聞かれて、「産業医になるために転職活動をしているものの、上手くいってません」と打ち明けました。
そこから、「今いらっしゃる県ではなかなか産業医の求人がないため、近県や東京へエリアを広げましょう」といったアドバイスをしていただき、入職に漕ぎ着けました。
振り返ってみると、非常に行き当たりばったりなキャリアですが、今のところ満足いっています。キャリアパスをガチガチに考え過ぎるのも息が詰まってしまうし、「やりたいことをできなかった」と後悔する結果にもなるかもしれません。その点、時には「偶然に身を任せる、流れに身を委ねる」といったことも必要なのではないか、とも思います。
もし、産業医を含めて「転職を」とお考えでしたら、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアにご登録いただき、転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。