労働衛生コンサルタント(保健衛生)口述試験で「一つ上の回答」を行うためのポイント

労働衛生コンサルタント(保健衛生)口述試験で頻出の問題として、「腰痛対策について説明してください」「熱中症対策について説明してください」というものがあります。

ある程度勉強していますと、対策を列挙することは比較的容易かとは思われますが、バラバラにまとまりなく挙げていきますと、試験官から「作業環境管理は?」「作業管理は?」などと指摘される場合があります。

恐らくバラバラに羅列していってしまうと受験生は、「3管理」が意識できていないのでは、と試験官は思うのではないでしょうか。労働衛生の3管理は、労働衛生管理の基本となるもので、やはりその基礎となる部分を理解しているかどうかは合否に大きく関わってくると思われます。

ですので、こうした「対策を説明する問題」を回答する上では「作業環境管理としては…」「作業管理としては…」「健康管理としては…」と前置きをした上で列挙していくことをお勧めしたいと思います。

具体的には、

Q.職場における熱中症予防対策について説明せよ。

A.(回答例)
作業環境管理としては、WBGTの低減、休憩場所の整備などが挙げられます。

作業管理としましては、作業時間の短縮、熱への順化、水分・塩分の摂取、服装の工夫、作業中の巡視などが挙げられます。

健康管理としましては、労働衛生教育、緊急連絡網の作成や救急措置周知、糖尿病・腎疾患・心疾患・精神疾患患者への就業措置などが挙げられます。

といったことでしょう。これで「3管理」については理解しているとアピールできるはずです。ちょっとした心がけですが、紐付けることができて思い出しやすくもなるし、アピールにもなるということで、一石二鳥、三鳥ではないでしょうか。

なお、こうした工夫についても、拙著「産業医のための労働衛生コンサルタント口述試験対策マニュアル: 一発合格するための秘訣」の中に記載しております。

ご参考にしていただけますと幸いです。

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