常勤産業医への転職を検討されている先生方に向けて、2026年6月時点での求人動向についてまとめてみたいと思います。
毎年のことではありますが、産業医求人には一定の季節性があります。そのため、「今は求人が少ないから転職市場全体が悪いのだろうか」と不安になる必要はありません。まずは現在がどのような時期なのかを理解しておくことが大切です。
6月は産業医転職市場の閑散期
産業医求人に限らず、医師求人全般に言えることですが、求人が最も活発になるのは4月入職や1月入職を見据えた時期です。企業側としても、新年度や組織変更のタイミングに合わせて産業医の採用を行いたいという事情があります。そのため前年の秋から冬にかけて求人が増加し、年明け以降は徐々に求人が減少していきます。
実際のところ、1月を過ぎると採用活動はかなり落ち着きます。4月入職者が決まり、多くの企業が採用を終えるためです。その後、夏場に向けて再び少しずつ求人は増えていきますが、6月はまだその手前の時期にあたります。
ですので、今の時期に転職を考えている先生からすると少し物足りなく感じる時期かもしれませんが、例年通りの動きと考えてよいでしょう。
次の山場は10月入職求人
産業医の転職市場では、4月や1月ほど大きくはないものの、10月入職というもう一つの転職タイミングがあります。企業の下半期開始に合わせて人員体制を見直したり、産業医の交代が行われたりするためです。
そのため、夏場に入ると徐々に求人が増え始めます。特に7月から9月にかけては、新規求人や欠員補充案件が出てくることもあり、転職活動を本格化させるには比較的良い時期になります。
現在の6月は、その準備期間と考えるのがよいかもしれません。
現在見られる求人は限られている
2026年6月時点で公開されている常勤産業医求人を見ても、その数は決して多くありません。
都内やその近郊では、比較的条件の良い求人がいくつか見られるものの、選択肢としては限られています。


そのほかでは名古屋をはじめとした地方求人が散見される程度で、全体としてはやはり例年通りの閑散期らしい状況となっているかな、という印象です。もちろん非公開求人まで含めれば話は変わってきますが、公開求人ベースで見る限り、「選び放題」という状況ではありません。
今から転職活動を始めるべき?
では、今年中に産業医への転職を考えている場合、今は何をすべきなのでしょうか。個人的には、本格的な応募活動は夏以降でも十分間に合うと思います。むしろ今の時期は、転職市場の情報収集や自身の希望条件の整理に時間を使う方が有意義かもしれません。
例えば、
・専属産業医を希望するのか
・複数拠点を担当する形でも問題ないのか
・年収を重視するのか
・大企業志向なのか中小企業志向なのか
こうした条件を整理しておくだけでも、秋以降の転職活動はかなりスムーズになります。特に2社目以降の転職を考えている先生の場合、前職で感じた不満や失敗を整理しておくことも重要です。
一方で、秋以降は忙しくなりそうだという先生もおられるでしょう。そうした場合には、今のうちに転職エージェントへ相談しておくことをおすすめします。産業医求人は一般の臨床医求人と比較すると数が少なく、良い求人が出ても募集期間が短いことがあります。
そのため、求人が出てから動き始めるよりも、あらかじめエージェントに登録し、自分の希望条件を伝えておく方が有利です。求人情報が入った段階で連絡をもらえる体制を作っておけば、秋以降に慌てる必要もありません。
あたりは産業医求人数も比較的多く、おすすめできる求人紹介会社となります。求人紹介会社選びで迷っておられるようでしたら、こうした中からお選びいただいてはいかがでしょうか。
