医師も年収を「減らさせない」ために病院や企業と交渉が必要です【医師転職】

m3.comに、「大幅減俸でひと悶着、医師が知った実情」という記事が掲載されていました。病院の勤務医である筆者が、「病院の経営状態が悪くなっている。年収を15%減額することに同意し、契約書にサインして欲しい」と提案されたそうです。

ただ、病院の経営が上手くいっている時も、10年間年収は据え置きだったことや、他の医師は「来年度も年収据え置きだった」と聞かされていたこともあったため、筆者は契約更新せず「退職する」ということを選択することを決意したそうです。

このことを院長・事務長に伝えたところ、「年収は据え置きにします。勤務継続してください」と年収の減額を撤回したそうです。

もちろん、臨床医であれば病院、産業医であれば企業が雇い主であり、雇い主側からすれば経営状態が悪化していれば「できるだけ医師の年収をアップさせたくない、できれば減らしたい」と考えていることでしょう。

実際、私が産業医として入職したある企業では、半期に一度、業績評価が行われ、それによって年収が増減するという制度でした。その際に、「自分はこんな仕事をこれだけしました」というアピールをすることの重要性を学びました。

私を含め、アピールや交渉は苦手というドクターは多いかもしれませんが、職を失わないように、または年収を減らさないようにするためには、必要があれば行っていくべきでしょう。

ただ、交渉が上手くいかない、折り合いがつかないというケースはどうしてもあるでしょう。その時は、転職を考えていくことも考えていく必要があります。

病院側や企業と揉めるのは避け、速やかに「リクルートドクターズキャリア[PR]」や、「エムスリーキャリア」といった転職支援会社の転職エージェントに相談しつつ水面下で転職活動を進めていくことがオススメです。

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