【産業医の転職】企業が採用面接でNGを出しやすいドクターの2つの特徴

産業医に何を求めるのか、というのは企業によって異なり一概に言うのは難しいですが、その一方で、「採用面接でNG」を出しやすい医師の特徴というのはある程度、共通していると思います。

もし採用面接で「負けが込んでしまっている」ということでしたら、「NGな特徴」に該当してしまっている可能性があります。ですので、まずはその特徴が当てはまってしまっていないか、まずは確認してみましょう。

NGパターンその1:「相談しづらい…」雰囲気

産業医の役割として企業が求めることの一つとして、「困った時に相談に乗ってもらえる」ということがあります。

たとえば、「最近、体調不良とのことで休みがちの社員がいて困っています…どう対処すべきでしょうか?」「障害者の雇用を考えていますが、会社側として、どのような点に配慮すべきか教えてもらえますか?」「癌で治療中の社員がいます。どのように就業させたらよろしいでしょうか?」など、企業側も頭を抱えていることは多いです。

そんな時、「とりあえず産業医に相談してみよっか」と企業側も考えるわけですが、それで産業医が「え?そんなの知らないよ。本人が病院行ってもらって、主治医に話を聞いてきなさいよ」などと言い放ったらどうでしょうか。「相談のしがいがないなぁ…相談するだけ無駄か」と企業側も考えるのではないでしょうか。

では逆に、「それはお困りですね。まずは本人と面談させていただき、その後の対処の方法についてフィードバックさせていただきますね」と、答えたらどうでしょうか。やはり企業側も「おっ、動いてくれるぞ。またこの先生に相談してみようかな」と思うはずです。

常勤産業医の存在意義としては、やはりこういうところにもあると私は思っています。一方、「相談がほとんど舞い込まない」「1日あたりの面談の件数が少ない」なんてことが続いてしまいますと、もし採用されたとしても、「契約更新をしてもらえない=お役御免、クビ」ということにもなりかねないと思われます。

ですので、「相談しづらそう」「コミュニケーションがとりづらそう」という雰囲気が漂ってしまっているということですと、企業側も「NGで、採用見送りで」となってしまうと思われます。

実際、私も入職後に、「なぜ私を採用してしてくれたのか」ということを人事の採用担当者に質問したことがありますが、「温和で、話しやすそうだったから」と言われたことがあります。やはり、入職希望者の中には「冷たく、神経質そうで話しかけづらい…」というドクターもおられるようで、そんな中、「ニコニコして温和そうな」私のキャラというのは受け入れやすかったようです。

NGパターンその2:浮いてしまっているドクター

産業医になりたての医師によくありがちですが、「会社の一員として溶け込んでくれなそう」というのもNGです。

極端な話、「私は医師だ。特別扱いしろ」という空気が出てしまっているなんて方もいます。実際、社内規則を守らず、就業規則にもルーズで「契約打ち切りになった産業医」なんて方もおられます。

産業医になったら、「特別扱い」されることが当然という考えは捨てて、「会社内の風土・人間関係の中に溶け込む」ことを意識しなければならないと思います。そのためには、積極的に自分からコミュニケーションをとることを心がけるべきです。

なんて偉そうなことを書いておりますが、私自身もコミュニケーションが苦手なタイプで、一社目、二社目は本当に苦労しました。自戒の念を込めて。

以上です。
ただ、自分の特徴であったり、クセというのはなかなか気づけそうで気づけないものです。そんな時は、転職エージェントに相談をして「次の面接でどのようなところに気をつけた方がいいか」というところを聞いてみるのも手です。

もしまだ転職エージェントに相談をしたことがないということでしたら、まずは私も転職のたびに依頼しております、エムスリーキャリアや、リクルートドクターズキャリアなどの求人紹介会社にご登録して相談してみてはいかがでしょうか。

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