「どうしても転科したい」医師にオススメな勤務中の病院での「兼科」という方法

「内科医として勤務していたけど、精神科医になりたい」「外科医でやってきたけど、内科医になりたい」など、転科したいという先生方は、結構多いようです。

ただ、卒後10年を過ぎている先生が転科しようとすると、結構難しいです。完全に「今日から精神科!」「今日から内科!」と転科して勤務すると、今までの給料がそのままもらえるとは考えづらいです。要は、後期研修医のような状態になるわけですからね。

ですが、「どうしても転科したい!…でも、給料は下げられない。家族もいるし」という方には、「今の科を続けながらも、転科での研修を行う」という方法はどうでしょうか。

たとえば、内科の先生が週5日勤務でしたら、内科医として3日、残りの2日を精神科として勤務…といった方法ですね。いわば、「兼科」のような状態での勤務ですね。

もちろん、病院側が許可するかどうかですが、その先生がどこか別の病院に行ってしまうよりは、そのまま少ない日数でも働いてくれた方がいいでしょう。

また、完全に退路を断ってしまって、転科しての勤務ですと、「やっぱり元の科に戻りたい」という場合、その期間はブランクになってしまいます。それよりは、「兼科」という方がリスクが少ないと考えられます。

研修の時間としては、より多くかかってしまうかもしれませんが、「転科しよう」と思われる先生はやる気のある先生が多く、吸収しようという意欲の強い方が多いようです。ただ、40代を過ぎてからですと、さすがに気力だけでカバーすることも難しいようですから、転科を志すにも、早めにしていただいた方がよろしいかと思われます。

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