「総合診療科専門医」は果たして目指す価値があるのか-在宅医療・地域医療構想での需要

「総合診療科」という科のイメージで言うと、「疾病の広範囲をカバーする分、浅い」「相談を聞いて、それぞれの科へ割り振るだけ」「初期研修の延長」といったものがあるのではないでしょうか。

患者さんからも、「どんな科なの?」と疑問を呈されることがあり、なおかつ医師の中でも説明に困ってしまう人も多いのではないでしょうか。

そうした「総合診療科」の専門医となると、どうやら経験年数の多い医師ほど「目指す価値はあるのか?」などと思ってしまうようです。ですが、在宅医療に携わるような場合ですと、いわゆる「ジェネラルも診られる医師」として、需要があります。

また、2015年からの地域医療構想の中で、高次機能病院としての役割を担えない病院は、次第に人間ドック、回復・リハビリ病棟といった病院に移行する可能性があり、そうした病院で活躍していくとなると、やはり「ジェネラルが診られる」といったところが強みとなります。

ジェネラルか、それともそれぞれの専門科を選択するのか、学生から初期研修の間で選ぶことになりますが、そうした中で皆が皆、専門科を選ばなくてもいいでしょう。ローテートによる研修が始まり、現在の若手医師は理解もあり、「ジェネラルを極める」といったことも選択肢となりうると思いますので、ぜひ御一考いただければと思います。

また、「将来、在宅医療に携わりたい」とお考えの方、研修を含め、「リクルートドクターズキャリア[PR]」や「エムスリーキャリア」といった人材紹介会社は相談に乗ってくれると思います。ご相談なさってはいかがでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました