開業医になるなら40代まで-開業するまでの勤務医としての過ごし方3つのポイント

将来的に開業医になろうとしている先生方、勤務医として勤められている中で、「今後、どのように過ごすべきか?」というのは考えたことがありますか?

たとえば今、20~30代の先生で、「40代には開業しよう」と思っている場合、どのような準備が必要なのか、分かっていらっしゃる先生方は少ないと思います。直前になり、最後の1~2年で準備をして開業、という方が多いように思われます。

「多忙な普段の勤務でいっぱいいっぱいになり、そんな先のことなんか考える余裕がない!」という状況は分かりますが、もし開業をご検討されているのなら、ここで一度、近い将来について考え、勤務医として過ごす上での3つのポイントについて今回は書いてみました。

1) 専門医資格・スキル取得

まず、専門医資格やスキルの取得という面から考えてみましょう。これらは開業までに取得可能でしょうか?

症例集めや、試験勉強など、先延ばし、先延ばしにしていると、後々になって困ることもあります。できることならば、早めに取得しておきましょう。また、どんな専門医資格が必要なのか、将来、自分が開業する際に標榜する科のことも考え、見直すことも重要だと思われます。

2) 開業資金・返済計画

開業する上で最も重要なのは、資金繰り・返済計画などですね。クリニックなどの規模、科にもよると思いますが、どれくらいの開業資金が必要で、用意できる資金(貯蓄)、銀行から借りられる資金はどれくらいなのかなど、あらかじめ考えておく必要がありますね。

内装費や医療機器、運転資金、医師会入会金、広告宣伝費…などにお金がかかっていきます。さらには、スタッフの人件費など、スタートアップにはお金の問題が次々に降りかかってきます。

たまに「資金ゼロで開業しました」という方もいらっしゃいますが、全て融資でまかなえる人は少ないでしょうし、やはり開業後のことを考えれば、全て借金として背負うのはリスクが大きいと思われます。貯蓄は今から、少しでもしておくことが重要です。

3) 人脈形成

全くの見知らぬ土地に開業する、という方は少ないのではないでしょうか。勤務医として勤めていた地域の近くに開業するというケースが多く、そこでモノを言うのが、患者さんの受け入れなどをしてくれる後方支援病院などでしょう。

そのため、勤務されている病院で、できるだけ”悪評”などが立たないよう、気をつける必要がありますね。開業後も人付き合いは重要であり、「勤務医として上手く人間関係が築けなかったら、開業後も苦労する」と思った方が良いでしょう。

以上です。
もし、専門医取得が困難であったり、将来のために地域を変えて勤務医を行いたい、などとご希望があれば、「リクルートドクターズキャリア[PR]」や「エムスリーキャリア」に登録し、キャリアエージェントに相談して転職されることをお勧めしたいと思います。

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