精神疾患患者に熱中症のリスクが高いのはなぜか?【労働衛生コンサルタント試験対策】

熱中症のハイリスクとなる基礎疾患としては、
・糖尿病
・心疾患/高血圧症
・腎疾患
・精神疾患
・広範囲の皮膚疾患
などが挙げられます。この点は、労働衛生コンサルタント試験の口述試験でも問われることがあります。

そこで、「精神疾患患者は、なぜハイリスクになるんだとうか?」と考えると、循環動態に関係ある心疾患、腎疾患患者などの場合とは異なり、知っていないと答えに窮してしまいます。

さすがに試験では、そこまで細かい部分まで突っ込まれることは稀でしょうが、念のために学んでおきましょう。

精神疾患患者と熱中症

『日本医事新報』の2018年8月25日(No.4922)によりますと、

・疾患の症状として無関心など自発性低下がみられる場合、暑熱環境を回避しないことや、自己管理を十分に行わない可能性がある。
・抗精神病薬には、副作用として抗コリン作用をもつものもあり、発汗が抑制される。

要は、「自発性低下により、暑さに無頓着になってしまう」「抗コリン作用による発汗抑制」の2点により、精神疾患患者では熱中症ハイリスクとなるとのことです。

対策としては、「現病歴、既往歴、服薬歴を詳細に聴取した上で、熱中症予防策をとる」ということが重要のようです。

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