大人の発達障害が「発覚」する2つのパターン-新卒入社、管理職就任時には要注意

メディアで話題「大人の発達障害」。中年になるまで自覚がない人も…その症状とは」という記事が大変参考になりましたので、ご紹介。

産業医の大室正志氏、発達障害当事者を多く取材している姫野桂氏による記事ですが、その内容としては、
・発達障害は、先天性の脳の特性により『できること/できないこと』に偏りがある障害。大人の発達障害は、「幼少時から抱えていた問題が大人になって露見した」ものである。一説には成人の1割が該当するというデータもある。
・主に3種類あり、
 自閉スペクトラム症(ASD):独特なマイルールがあったりコミュニケーションに問題が生じる。
 注意欠陥・多動性障害(ADHD):衝動的な言動や不注意などが目立つ。
 学習障害(LD):知的に問題はないのに読み書きや計算が困難。
・スタートアップ企業などでは、「一芸に秀でた人材ばかりを集めたら、結果的に発達障害の人ばかりになった」なんて話もある。
・周囲に露見するのは大きく2つのパターン。
1) 新卒入社時にあまりに仕事覚えが悪くて周囲が気づくパターン。
2) 管理職となり部下への指導などで今まで以上にコミュニケーションが必要な立ち場になった際に気づくパターン。

先天的にその傾向はあっても、「本人も気づかない」「『変わってるな』と周囲は気づいていても、指摘されることがなかった」といったことがあり、スルーされて入社、そこで発達障害であると露呈する、というパターンのようです。

特に私が参考になったのは、入社後に周囲に露見する2パターンであり、新卒入社、管理職時に露呈しやすいということです。このこともあるので、新卒新入社員への研修、管理職になったばかりの社員を対象とした研修で、今後は話をしようと思いました。

まさに社会生活の中で「生きづらさ」を感じやすい障害ですので、ここからメンタル疾患へと結びつき、結果として休職・退職への道をたどってしまう可能性もあるわけですね。やはり「気づき」を促してあげるのは大切なようです。

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