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主治医意見書と産業医意見書、両方書いてみて思うこと

   

内科外来を担当しておりますと、患者さんから「産業医から、主治医意見書をもらってくるように言われています。書いてください」と依頼されることもあります。その一方で、産業医をしていますと、企業側から「産業医意見書を書いてください」と言われます。

産業医意見書の判断材料としては、
・社員本人の話
・主治医意見
・企業側が認められる範囲での合理的配慮
を勘案して書いていくわけです。そこで、「主治医意見書」「産業医意見書」を両方とも書いてみて、やはり双方の立場に立ってみると、それぞれの「どうしたもんだろうか」という考えが分かりました。

主治医として

病状については主治医として分かるのですが、本人の就業状況について「本人談」の意見でしか分かりません。

そのため、やはり「今の職場じゃ勤務は無理です。就業制限かけるように産業医に伝えてください」「異動できるように書いてください」などといったことを患者さんが希望される場合、そのように書かざるを得ないといった側面があります。

当然、「産業医の判断によるが…」といった一文を添えたりしますが、それでも患者さんの希望が強かったら、その意見が色濃く反映される書類となります。

産業医として

産業医としては、社員本人だけでなく主治医の意見を求めることになりますが、それでも上記のような「本人が強く希望したんだな」という意見書が届き、なおかつ企業側が「認められない」などという就業制限についての記載がありますと、産業医は板挟みになってしまいます。

もちろん、産業医と主治医がより連携を強化して、病状と就業状況について情報共有すればいいのでしょうけども、なかなかそこまで連携するというのは現実問題、難しかったりもします。

以上です。
幸いにして、あまりそこまで患者/社員が「主治医、産業医を悪用してやろう」というケースには当たっておりませんので、そこまで苦慮したことはありませんが、今後、そのようなこともあるかもしれない、と思うと、少し厄介だな、と思う次第です。

基本的には根拠に基づいて、その配慮に合理性があるか、という観点から見ていけばいいと思うのですが、それも一つずつ確認していく作業は骨が折れますね。

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