「労働衛生コンサルタント 口述試験」の合格に必要なのは「100の曖昧な知識より10の確かな知識」です

「労働衛生コンサルタント試験」を一緒に受けて、落ちてしまった産業医と話をしておりますと、一つの特徴がありました。それは、「ほとんどの知識があやふやなまま」という点です。

たとえば、「3管理とは」「許容濃度、管理濃度とは。また、その違いとは」といった質問が口述試験の中で行われたのですが、「なんとなくわかっているんだろうな」ぐらいの回答であり、しっかりと答えられているとは言い難い内容でした。

まずはそれぞれの言葉の定義についてしっかりと学び、説明できるようにしておくことが必要なのだと思います。

あと、不合格となる傾向として、もう一つ分かった点で言いますと、その産業医はとにかく「いろんなことに手を出す」タイプの人でした。複数のテキスト、過去問、合格者の使っていた資料など、さまざまなものに手を出しては、やり終えずに次に手を出すといったことをしていました。

やはり、複数のものをつまみ食いするのではダメであり、テキストは『労働衛生のしおり』、あとは筆記試験の分析、口述試験で出題された問題を徹底してやり込むといったことに集中すべきであったと思われます。

「100の曖昧な知識より、10の確かな知識」が合格には必要であり、何度も復習をして確かなものにするべきなのだと実感しました。

最後にもう一つ、その不合格となった産業医は日頃の忙しさを理由に、明らかに勉強時間が足りていませんでした。社会人ともなると、なかなかまとまった時間はとれませんので、少しでも時間があればその細切れ時間を使って勉強をするという習慣をつけるようにしましょう。

合格するための勉強方法、やってはいけないNG勉強法などについては、より具体的に具体的に、拙著『産業医のための労働衛生コンサルタント口述試験対策マニュアル: 一発合格するための秘訣』にまとめました。よろしければご一読していただけると幸いです。

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