収入源を増やすことの重要性を教えてくれる書籍「ただのサラリーマンから財布を18個まで増やしたお金のルールチェンジ」

簡単な要約・ポイントまとめ

1) 一つの仕事だけで収入を上げていくのは困難。そこで、筆者は、「財布=収入源」を増やすことを提案している。ただ、雇われ仕事に従事し、「一つバイトを増やす」感覚では、いつまでもいわゆる「お金持ち」にはなれない。
2) 可能性・成長性のあるものに投資すべきである。「あらゆる支払いを投資にする」べきであり、「価値が上がるもの、収益を生み出すもの以外は買わない」ようにすべし。
3) 投資においても、「イチかバチかを狙うのではなく、小さくできる範囲で繰り返し行動する」ことが重要である。結果として複利によって投資を続けることで大きな利益を得られる。
4) 人生において、人生で本当に価値のある行動(家族との時間や運動、学ぶこと、大切な思い出になる経験など)を行うことが重要である。だが、そのためにはお金や時間が必要である。お金を稼ぐことが目的ではなく、自分の人生を豊かにしてくれる目的・行動を行うべきである。

詳しい内容

筆者・北川賢一氏は、明治大学卒業後、商社に入社。元々、営業職を希望していたものの、配属されたのは経理職で、仕事に対してモチベーションも上がらず、結果、1年で退職しているそうです。

そんな彼が1億円を超える資産形成を行ったのは、「財布=収入源」を増やしたからなのだそうです。その筆者が資産形成の方法、人生を豊かに過ごす方法について「ただのサラリーマンから財布を18個まで増やしたお金のルールチェンジ」で指南しています。

タイトルの「財布」というのは、収入源のこと。彼の収入源としては、
・アメリカ、ベトナム、日本の不動産
・セブのホテルオーナー
・ブログやメルマガ執筆
・ヘッジファンド、株式投資
・経営コンサルティング、セミナーや講演、スクール運営
・海外銀行の高金利預金
などなど。

海外の不動産投資など、一朝一夕では取り組むのは難しいものから、海外銀行の高金利預金、S&P500 ETF(アメリカ株の上場投資信託)など、「やろうと思えばできる」というものまで紹介されています。

厚生労働省が公表しているモデルの「就業規則」にあった兼業禁止規定が見直す方向になっていることもあり、今後は副業/複業が一般化する世の中になっていくと思われます。しかしながら、それで雇われ仕事に従事し、「一つバイトを増やす」感覚では、いつまでもいわゆる「お金持ち」にはなれないというのが筆者の主張です。

「価値は希少性にある」とのことであり、何かの分野に特化した存在になる、もしくは複数の肩書を組み合わせてオンリーワンの存在になる、といったことが必要であり、どのような副業に手を出すのか、ということが重要とのことです。

ただ、「なんでもかんでも成功確率の低いものにチャレンジしろ」とは筆者は言っていません。「イチかバチかを狙うのではなく、小さくできる範囲で繰り返し行動する」ことの重要性を指摘しています。

投資の世界でもコツコツと売買を繰り返し、たとえ下落しようともコツコツと積み立てのように「S&P500 ETF」を買い続ける。すると、結果として複利によって投資を続けることで大きな利益を得られる、ということがこの本に書かれておりました。決して「博打しろ」ということではなく、可能性・成長性のあるものに投資しろ、ということですね。

投資と言えば、この本の中で、「あらゆる支払いを投資にする」という言葉が、とても心に残りました。要は、「価値が上がるもの、収益を生み出すもの以外は買わない」ということが重要だということです。そうした視点に立ってモノを購入すれば、衝動買いなどもなくなりますね。

また、行動には4つあるそうです。
1) 人生で本当に価値のある行動(家族との時間や運動、学ぶこと、大切な思い出になる経験など)
2) 時間あたりの金銭価値が高いこと(ダイレクトに収入が上がる行動)
3) 時間あたりの金銭価値が低いこと(家事や事務作業、経理作業)
4) ゼロ・ネガティブ(無駄な行動。たとえば、競馬やパチンコ、無駄な飲み会など)
人生を豊かにするためには、こうした中で、いかに3)-4) を減らし、1)-2) にいかにして自分のお金や時間を費やすことができるのか、その点が重要になってきますね。

また、逆を言えば1)-2) を行うにも、お金(2であれば、出資するための元金)や時間が必要になるため、どのようにしてお金・時間を捻出することができるのか、ということが重要であり、そのために筆者は「18個の財布」を持つようになった、ということのようです。単に「蓄え」に終わらさせず、お金を活かすことの重要さについても気づかされました。

もしご興味があれば、「ただのサラリーマンから財布を18個まで増やしたお金のルールチェンジ」をご一読いただければと存じます。

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